防火シャッターの非常電源装置|バッテリーは4年で交換が目安

こんにちは!兵庫・大阪エリアでシャッター修理・交換を行っている『(株)若松シャッター』代表の若松です。今回は「防火シャッターの非常電源装置(バッテリー)」について、17年の現場経験から分かりやすく解説します。

結論から言うと、非常電源装置とは、停電しているときでも防火シャッターを動かせるように電気をためておく装置です。中の蓄電池(バッテリー)は約4年ごとの交換が目安です。蓄電池の寿命は4〜5年ほどとされ、実際の交換時期は、お使いの装置に指定された時期を確認してください。交換期限を過ぎたまま放置すると、停電時に必要な電動開放ができず、消防隊が消火活動を行うための開口部を確保できないおそれがあります。蓄電池の定期交換と、装置本体の更新は分けて考えます。蓄電池だけの交換で済むか、装置ごとの更新が必要かは、本体の使用年数や状態、メーカーの交換目安を確認して判断します。

お客様

お客様

点検で、非常電源のバッテリーが期限切れだと言われました。シャッターは普通に動いているので、次の点検まで様子を見てもいいですか?

若松代表

若松代表

様子見は、おすすめできません。普段の開け閉めができても、停電時に必要な電気を蓄えられているとは限らないからです。

お電話(072-710-5472)、もしくは💬 LINEで無料相談から、お気軽にどうぞ。点検で指摘された内容の見方もご説明します。現場には、私が直接伺います。

目次

防火シャッターの「非常電源装置」とは

停電時にシャッターを電動開放するための装置

ここで扱う非常電源装置は、火災による停電時でもシャッターを電動で開け、消防隊が消火活動を行うための開口部を確保する装置です。中には蓄電池があり、普段は建物の電気で充電しています。水圧開放装置などからの起動信号を受けると、停電中でも開放に必要な電気を供給します。

火災時に閉じる仕組みと、消火活動のために開ける仕組み

防火シャッターが火災時に閉じる働きは、煙感知器・熱感知器や自動閉鎖装置などが担います。ここで説明している非常電源装置は、消防隊の消火活動のためにシャッターを開ける側を支える装置です。点検では、火災時の閉鎖と、非常時の開放、それぞれの仕組みが働くかを確認します。

🔴 「人に当たると止まる装置」のバッテリーとは、別のものです

ここが、この記事でいちばんお伝えしたい部分です。

防火シャッターまわりで使われるバッテリーのうち、ここでは次の2種類を区別して説明します。名前が似ているうえ、どちらも「停電に備えた電池」なので、現場でも混同されることがあります。

  • 非常電源装置……停電していても動かせるように電気をためておく装置。蓄電池は約4年ごとの交換が目安。機器に指定された交換時期を確認します
  • 降りてくる途中で人や物に当たると止める安全装置……その制御をしている機器の中にも、別のバッテリーが入っています。こちらは取り付けられた年代によって5年または10年

交換の期限がまったく違います。点検で「バッテリーの交換」と言われたとき、どちらの話なのかで、費用も工事の内容も変わります。点検報告書に書かれている装置の名前をご確認いただくか、分からなければ写真を撮ってお送りください。こちらで見分けてご説明します。

安全装置側のバッテリーについては、防火シャッターは人に当たると止まる?危害防止装置の仕組みと注意点で詳しくご説明しています。

蓄電池の交換は「約4年ごと」が目安です

交換時期は、お使いの装置ごとに確かめます

非常電源装置の蓄電池は、寿命が4〜5年ほどとされ、約4年ごとの交換が目安です。実際の交換時期は、お使いの装置の型式・表示・取扱説明書で確認してください。危害防止装置側のバッテリーとは別のものですので、そちらの交換年数を当てはめず、装置ごとに確認することが大切です。

交換期限を過ぎたままにせず、停電に備えます

蓄電池は、使わなくても少しずつ弱っていきます。年数が経つと、見た目には何ともなくても、必要な電気を出せなくなります。

怖いのは、普段はまったく困らないということです。日常の開け閉めは建物の電気で動きますので、蓄電池が空でも何も起きません。普段の開け閉めだけでは、蓄電池の状態を判断できません。装置の表示や点検記録で確認し、交換時期を過ぎていれば交換をご依頼ください。

なお、テナントの空き期間や改装工事などで長く電気を落としたままにしていると、蓄電池の寿命が縮むことがあります。長期間の停電が分かっているときは、事前にご相談ください。

装置の表示に、状態が出るようになっています

非常電源装置には、状態を知らせる表示が付いています。蓄電池が寿命を迎えている、充電が足りていない、装置の中身に異常がある——といったことが、表示で分かるようになっています。

ですので、「装置のランプや画面が、いつもと違う状態になっている」というだけで、十分な相談のきっかけになります。何が出ているか読み取れなくて構いません。写真を撮ってお送りいただければ、こちらで判断します。

点検で「非常電源の交換」を指摘されたら

お客様

お客様

報告書を見ても、どの装置の話なのか、よく分からなくて……

若松代表

若松代表

報告書の指摘欄には、装置の名前が何と書かれていますか?

お客様

お客様

非常電源装置、とあります。前に替えたのがいつなのかは、分かりません。

若松代表

若松代表

それなら、装置に貼られた記録か、前回の点検報告書で、蓄電池を前回いつ替えたかを見てください。装置に指定された交換時期を過ぎていれば、替える時期に来ています。

防火シャッターには、定期的な検査と報告が求められます

防火シャッターは建築基準法でいう防火設備にあたり、同法第12条にもとづく定期検査と、その結果の報告が求められる建物があります。報告先は特定行政庁(お住まいの自治体の建築部局)です。

消火器や自動火災報知設備などの消防用設備等点検(報告先は消防署)とは、別の制度です。混同されやすいところですので、点検の案内が届いたときは、どちらの点検なのかをご確認ください。

この定期検査では、シャッターの閉鎖や危害防止装置、連動機構用の予備電源などを確認します。この記事で扱う、消防隊の消火活動のためにシャッターを開ける非常電源装置とは区別してください。点検で「非常電源の交換」と指摘された場合は、報告書の装置名と点検内容を確かめ、どの設備の交換が必要なのかをご相談ください。

指摘は、放置しても消えません

交換期限を過ぎた蓄電池をそのままにすると、停電時に必要な電動開放ができないおそれが残ります。点検で指摘を受けたら放置せず、交換をご依頼ください。

防火シャッターと非常電源装置は、火災のときに人の安全と消火活動を支える設備です。費用の問題で迷われている場合も、まずはご相談ください。何をいつまでに直すべきか、優先順位も含めてご説明します。

交換するのは蓄電池だけ|装置ごとになるのは別の理由です

4年ごとに替えるのは、中の蓄電池です

まず押さえていただきたいのは、4年ごとの交換で替えるのは蓄電池であって、装置そのものではないということです。装置は据え置いたまま、中の蓄電池を新しいものに入れ替えます。

「バッテリー交換と言われたのに、装置ごとの見積りが出てきた」という場合は、次のような別の事情があるはずです。その理由の説明を求めてください。

装置本体の使用年数と状態も確認します

装置本体がメーカーの示す交換目安を迎えている場合や、次のような傷みがある場合は、装置ごとの更新を検討します。

  • 装置の中の基板が傷んでいる……電気を制御している部分そのものの不具合です。この場合、蓄電池を替えても直りません
  • 蓄電池とのつなぎ目が傷んでいる……接続部分が正常でない場合、新しい蓄電池を入れても確実につながりません
  • 設置環境の影響……湿気や粉じんが多い場所では、中の部品が傷みやすくなります

傷みがあるかどうかは、ふたを開けて中を見なければ判断できません。点検の記録と現物の両方を確認したうえで、蓄電池だけで済むのか、装置ごとになるのかをご説明します。

🔴 「表示だけ消して終わり」は、絶対にさせないでください

非常電源装置には、蓄電池を交換したあとに年数の数え直しをする操作があります。この操作をすると、期限切れの表示が消えます。

装置の説明資料には、「蓄電池を交換せずに、表示を消す目的でこの操作をしてはいけない」とはっきり書かれています。

操作だけをすれば、表示は消えます。見た目は正常に戻ります。ですが、表示を消しても蓄電池は新しくなりません。期限切れを指摘されたあと不自然に早く表示が消えている場合は、「蓄電池は実際に交換されたのか」を必ずご確認ください。交換した年月の記録が残っているはずです。

お電話(072-710-5472)、もしくは💬 LINEで無料相談。点検報告書の写真をお送りいただくだけでも、内容の見方をご説明できます。

ご自身で確認できること・やってはいけないこと

お客様

お客様

交換を頼むまでのあいだ、管理する側で見ておけることはありますか?

若松代表

若松代表

装置を外から見ていただくのは構いません。ただ、装置には手を触れず、ふたも開けないでくださいね。

お客様

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同じようなバッテリーを自分で買ってきて、入れ替えたら安く済みませんか?

若松代表

若松代表

ご自分での入れ替えは、やめてください。ふたを開けると、電気の通っている部分に手が届いてしまいます。

確認できるのは、記録と表示を見るところまでです

  • 前回いつ交換したかの記録を見る……点検報告書や、装置に貼られた記録で確認できます
  • 装置の表示を見る……いつもと違う状態になっていないかを見るだけで十分です
  • 点検報告書の指摘欄を読む……どの装置について指摘されているのかを確認します

やってはいけないこと

  • ふたを開けて中をさわる……電気が通っている装置です。感電や故障の原因になります
  • 蓄電池をご自分で用意して入れ替える……装置に合ったものが決まっており、交換後の操作も必要です
  • 表示が消えたからと安心する……蓄電池が交換されたかどうかは、表示だけでは分かりません
  • 「今は動いているから大丈夫」と、期限切れの指摘を放置する……普段の開け閉めは建物の電気で動いています
  • 動いているシャッターの下で、閉まり具合や安全装置を体で試す……重量物です。絶対におやめください

非常電源装置は、いざというときに人の安全を守るための装置です。判断に迷ったら、無理をせず点検業者や当社にご相談ください。

気になる修理・点検の費用について

非常電源装置の交換にかかる費用は、装置の種類や状態、建物の状況によって変わるため、この記事で金額をお約束することはできません。(株)若松シャッターでは、代表が直接現地を確認し、その場で状況と概算の費用をお伝えしています。現地調査・お見積りは完全無料です。まずは実際の作業のイメージをつかんでいただくために、これまでの施工事例をご覧ください。非常電源装置の交換をはじめ、さまざまな工事の実例を、実際のご請求額まで公開しています。

実際の施工事例はこちら:施工事例一覧((株)若松シャッター)

非常電源装置まわりの実例:

会社のことをきちんと確かめてから相談したいという方は、対応エリア・実績・会社情報をまとめた(株)若松シャッター 公式トップもご覧ください。どのような者が現場に伺うのかも、ご確認いただけます。

よくあるご質問

Q1.蓄電池(バッテリー)は自分で交換できますか?

  • おやめください。電気が通っている装置で、ふたを開けての作業になります。
  • 装置に合った蓄電池が決まっており、市販品で代えられるものではありません。
  • 交換したあとに年数を数え直す操作も必要で、これを忘れると次の点検で異常として挙がります。

Q2.交換の目安はどのくらいですか?

  • 非常電源装置の蓄電池は、寿命が4〜5年ほどで、約4年ごとの交換が目安です。
  • お使いの装置に指定された交換時期を確認し、期限を過ぎていれば交換をご依頼ください。
  • 前回の交換時期は、点検報告書や装置の記録で確認できます。

Q3.「人に当たると止まる装置」のバッテリーと同じものですか?

  • 別のものです。装置も、交換の期限も違います。
  • 非常電源装置は、機器に指定された交換時期を確認します(約4年ごとの交換が目安です)。安全装置側の機器に入っているバッテリーは、取り付けられた年代によって5年または10年です。
  • そして安全装置側は、古い機器に新しい期限のバッテリーを入れて延ばすことはできません。世代ごとに合うものが決まっているためです。
  • 詳しくは防火シャッターは人に当たると止まる?危害防止装置の仕組みと注意点をご覧ください。

Q4.見た目は問題なさそうですが、本当に交換が必要ですか?

  • 必要です。蓄電池の弱りは、外から見て分かるものではありません。
  • 普段の開け閉めは建物の電気で動くため、蓄電池が空でも日常では何も起きません。
  • 普段の開け閉めだけでは、蓄電池の状態を判断できません。装置の表示や点検記録で確認し、交換時期を過ぎていれば交換をご依頼ください。

Q5.停電すれば、防火シャッターは自動で閉まるのですか?

  • 停電したことと、火災を感知して閉じることは別です。火災時には、煙感知器・熱感知器からの信号などを受けて、自動閉鎖装置が働きます。
  • この記事で扱う非常電源装置は、停電時にも消防隊の消火活動に必要な電動開放を行うための装置です。
  • 閉鎖と開放の仕組みは、現地で設備の構成を確かめたうえでご説明します。

まとめ

防火シャッターの非常電源装置は、停電していても動かせるように電気をためておく装置です。中の蓄電池は寿命が4〜5年ほどで、約4年ごとの交換が目安です。実際の交換時期は、お使いの装置に指定されたものを確かめます。期限が切れていても日常の開け閉めには困りませんが、それだけでは蓄電池の状態を判断できません。装置の表示や点検記録で確認し、交換時期を過ぎていれば交換をご依頼ください。蓄電池の定期交換と装置本体の更新は、分けて考えます。蓄電池の交換だけで済むか、装置ごとの更新が要るかは、本体の使用年数や状態、メーカーの交換目安を確かめて判断します。また、蓄電池を替えずに表示だけを消す操作をしてはいけないと、装置の資料に明記されています。降りてくる途中で人に当たると止まる安全装置のバッテリーとは、別の装置・別の期限(年代により5年または10年)です。点検で指摘を受けたら、どちらの話なのかも含めて、代表が直接現地を見てご説明します。

お客様

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まずは報告書の装置の名前と、前に替えた時期を見てみます。

若松代表

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現場には、私が直接伺います。まずはお電話かLINEで、お気軽にご相談くださいね。

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株式会社若松シャッター 代表取締役 若松翼

この記事の監修|株式会社若松シャッター 代表取締役 若松 翼

18歳でシャッター業界へ、20歳で独立(2011年創業)。原点は、下請け時代に見た「修理をどこに頼めばいいか分からず、壊れたシャッターを使い続ける人たち」。信条は「お客様の問題が解決すれば、それが本望です」。業界歴17年、全現場に代表自らが直接対応。

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