こんにちは!兵庫・大阪全域でシャッター修理・交換を行っている「(株)若松シャッター」代表の若松です。今回は「シャッターにグリスアップは必要か?」という疑問について、17年の現場経験から分かりやすく解説します。
結論から言うと、シャッターのガイドレールなど、ご自身で手入れできる「滑る部分」にグリスは基本的に必要ありません。粘度の高いグリスは、露出した滑走面ではかえってホコリや砂を抱き込み、動きを妨げてしまうことがあるからです。ご家庭でのお手入れには、揮発が遅くホコリを吸いにくいシリコンスプレーが向いています。グリスのような濃い潤滑が本当に必要な歯車や軸受けなどの機械部分は、シャッター上部のケースの中にあり、点検時にプロが専用の潤滑剤で対応する場所です。無理にご自身で触らず、迷ったら点検にお任せください。
「シャッターの動きが少し重くなってきた気がする」「油を差した方がいいのかな?」と考えて、ホームセンターで潤滑剤を探すうちに、グリス(グリススプレー)を手に取る方は少なくありません。実際、『シャッターにグリスアップは必要?』というご質問は、現場でもよくいただきます。ですが、油なら何でも良いというわけではなく、「使う場所」と「油の種類」を間違えると、逆に動きが悪くなってしまうこともあるんです。この記事では、グリスと注油の違い、シャッターに合う油の選び方と手順、そして絶対にご自身で触ってはいけない場所まで、順番にお話しします。
「もう動きが重くて心配」「自分でやる前にプロに見てほしい」という方は、お気軽にご相談ください。072-710-5472へのお電話、または💬 LINEで無料相談から、代表の若松が直接お話をうかがいます。現地調査・お見積もりは無料です。
そもそも「グリスアップ」とは?シャッターに使うとどうなる
グリスと注油(オイル)は役割が違う
グリスは、油に増ちょう剤を混ぜて半固形状にした、粘度の高い潤滑剤です。ベタッとした濃い油と考えると分かりやすいと思います。一方、シャッターのお手入れで使う「注油」は、サラッとした液状のスプレーで薄く油をなじませる作業です。同じ潤滑でも、グリスは「密閉された機械部品にしっかり留まらせる」ため、注油スプレーは「滑る面をなめらかに保つ」ためと、目的がまったく違います。
滑る部分にグリスが不向きな理由
シャッターのガイドレールやスラットが動く部分は、外気にさらされた「開いた面」です。ここに粘度の高いグリスを塗ると、そのベタつきに空気中のホコリや砂ぼこりが次々とくっついてしまいます。ホコリを抱き込んだグリスは、まるで研磨剤のようになり、かえって滑りの抵抗になってしまうことがあります。「良かれと思って濃い油を塗ったのに、前より動きが渋くなった」というのは、現場でも見かけるパターンです。
グリスが本来活きるのは「閉じた機械部分」
では、グリスがまったく不要かというと、そうではありません。グリスが本来の力を発揮するのは、歯車や軸受けなど、ケースの中に収まっていてホコリが入りにくい機械部分です。こうした場所は外から見えず、ご自身では触れないところにあります。つまりグリスは「プロが点検のときに、必要な機械部分へ専用の潤滑剤で行う潤滑」であって、お客様がご自身で塗る油ではない、と考えていただくのが安全です。
シャッターのガイドレールに正しいのはシリコンスプレー
シリコンスプレーが選ばれる理由
ご自身で手入れできるガイドレールへの注油には、シリコンスプレーが向いています。理由は、揮発(蒸発)がゆっくりで、油膜が残りやすく、それでいてベタつきが少なくホコリを吸い込みにくいからです。滑る面をなめらかに保ちながら、グリスのようにホコリを抱き込みにくい――このバランスの良さが、シャッターの定期的なお手入れに適しています。
速乾・低粘度の浸透スプレーは定期メンテには不向き
ホームセンターでよく見かける、サラサラで速乾タイプの多目的オイルスプレーは、固まった金具を一時的にゆるめたいときには役立ちますが、定期的なメンテナンスには向きません。すぐに揮発してしまい、油膜が長持ちしないためです。「サビ取り・一時的なゆるめ用」と「日々のお手入れ用」は別物、と覚えておいていただくと選びやすいと思います。
多目的オイルスプレーを使うときの注意
もし手元にシリコンスプレーがなく、多目的オイルスプレーで代用する場合も、量は薄くが鉄則です。たっぷり吹き付けるとホコリを呼び込み、逆効果になります。垂れた油が床やスラットの表面に残ると、これもホコリの付着や汚れの原因になるので、薄く、はみ出さないように心がけてください。
自分でできる正しい注油の手順
まずシャッターを全閉にする
注油は、シャッターを一番下まで下ろした全閉の状態で行います。こうするとガイドレールが上から下まで見えるので、レール全体にムラなく油をなじませることができます。
ガイドレールの内側・外側の両面に薄く
左右のガイドレールの内側と外側、両面に、上から下まで薄く吹き付けていきます。私自身も普段、内側だけでなく外側の両面に吹いています。そのほうがスラットの通りがよりスムーズになるからです。繰り返しになりますが、量は薄くが基本。大量に吹くとホコリを呼んで逆効果です。
2〜3回上下させてなじませる
吹き付けたら、シャッターを2〜3回ゆっくり上下させて、油を全体になじませます。これで油がレール全体に行きわたり、効率よくなめらかさが戻ります。ここまでが、お客様ご自身で安全にできるお手入れの範囲です。
グリスやオイルを自分で差してはいけない場所
スプリング・巻取り軸(シャフト)まわり
シャッター上部にある巻取り軸(シャフト)や、その中のスプリング(バネ)まわりは、ご自身で油を差そうとしないでください。ここには2つの危険が重なっています。1つは、この部分がシャッターの高い位置にあり、脚立に乗った不安定な姿勢での作業になるため、人が脚立から転落する危険。もう1つは、強い張力がかかった機構の金具をうっかりゆるめたり動かしたりすると、ためこまれた力が解放されてシャッター本体が急に落下する危険です。危険の種類は違いますが、どちらも大きな事故につながります。
開閉機(モーター)まわり
電動シャッターの開閉機(モーター)まわりも、ご自身で油を差す場所ではありません。内部の構造は複雑で、油の種類や差す場所を誤ると、かえって不具合の原因になることがあります。動きが気になる場合は、無理に触らず点検にお任せください。
ケースの中の歯車・軸受け
先ほど「グリスが活きる場所」としてお伝えした歯車や軸受けは、まさにこのケースの中の機械部分です。ここはホコリが入りにくいぶん、いったん潤滑が切れると負担が大きくなる場所でもあります。定期点検のときに、プロが状態を確認して専用の潤滑剤で対応する領域なので、お客様が開けて触る必要はありません。
「グリスアップ」より大切なのは定期点検という考え方
自分で手入れできるのは「滑る部分」だけ
ここまでをまとめると、お客様ご自身で安全にできるのは、ガイドレールなど「滑る部分」へのシリコンスプレーでの薄い注油までです。グリスが必要な機械部分や、スプリング・開閉機まわりは、ご自身の領域ではありません。「油を差す=グリスアップ」と一括りにせず、「自分でできる範囲」と「プロに任せる範囲」を分けて考えることが、シャッターを長持ちさせるコツです。
年数が経ったら点検に出すのが安心
注油をしても動きが重い、開け閉めのときに引っかかりや異音がある、という場合は、油の問題ではなく、レールの変形やバネ・シャフトなど内部の不具合が隠れていることがあります。設置から年数が経ったシャッターは、ご自身のお手入れに加えて、一度プロの点検を受けておくと安心です。早めに気づけば、修理の範囲も費用も小さく抑えられることが多いです。
気になる修理費用について
シャッターの点検・修理の費用は、症状や部品の状態によって現場ごとに変わるため、「一律いくら」とは言い切れません。(株)若松シャッターでは、代表の若松が直接伺って状態を確認し、その場で原因と概算費用をお伝えしています。現地調査・お見積もりは完全無料です。実際にどんな修理をどのくらいの内容で行っているかは、施工事例をご覧いただくのが一番わかりやすいと思います。
実際の施工事例はこちら:施工事例一覧((株)若松シャッター)
会社のことをきちんと確かめてから相談したいという方は、対応エリア・実績・会社情報をまとめた(株)若松シャッター 公式トップもご覧ください。どんな人間が現場に伺うのか、安心して判断していただけます。
よくあるご質問
Q1.グリススプレーを買ってしまいました。使えますか?
ガイドレールなど、ご自身で手入れする滑る部分にはおすすめしません。前述のとおり、粘度の高いグリスはホコリを抱き込み、かえって動きの抵抗になることがあるためです。もったいなく感じられるかもしれませんが、シャッターのお手入れにはシリコンスプレーを使い、グリスは別の用途にお使いいただくのが安全です。
Q2.どのくらいの頻度で注油すればいいですか?
使用環境によりますが、一般的なご家庭のシャッターであれば、半年〜1年に1回程度を目安にお手入れいただくと動きが保ちやすいです。開け閉めのときに音や引っかかりが気になり始めたら、目安の時期を待たず、早めに薄く注油してみてください。
Q3.油を差しても動きが重いままです。どうすればいいですか?
注油で改善しない場合は、滑りの問題ではなく、ガイドレールの変形や、バネ・シャフトなど内部の不具合が原因のことがあります。無理に動かし続けると、傷んだ部分がさらに悪化することもあるので、一度動かすのをやめて、点検をご依頼いただくのが安心です。
まとめ
シャッターにグリスアップは基本的に必要ありません。ご自身で手入れできるガイドレールなどの滑る部分には、ホコリを吸いにくいシリコンスプレーを薄く。グリスが必要な機械部分や、スプリング・開閉機まわりは、点検のときにプロが対応する領域です。「自分でできる範囲」と「プロに任せる範囲」を分けて、無理せずシャッターを長持ちさせていきましょう。兵庫・大阪でシャッターのことでお困りなら、いつでも代表の若松が直接うかがいます。
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