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防火シャッターは人に当たると止まる?危害防止装置の仕組みと注意点

こんにちは!兵庫・大阪全域でシャッター修理・交換を行っている『(株)若松シャッター』代表の若松です。今回は「防火シャッターが降りてきたとき、人に当たったら止まるのか」というご質問について、17年の現場経験から分かりやすく解説します。

結論から言うと、多くの防火シャッターには、閉まる途中で人や物に当たると止まる「危害防止装置」が備わっています。ただし、この装置は電気で働いていて、火災のときの停電に備えて装置の中に蓄電池(バッテリー)を持っているのが一般的です。この蓄電池が寿命を迎えていると、いざというときに止まってくれないことがあります。交換の目安は、装置の世代によって違います。以前のものは5年、比較的新しいものは10年です。年数が倍も違うので、ここを取り違えると「まだ大丈夫」と思っているうちに期限が過ぎていた、ということが起こります。まずは、お手元の防火シャッターが何年前に付いたものか、思い出してみてください。

「火事のときに自動で降りてくるらしいけれど、下に人がいたらどうなるのか」。防火シャッターのご相談では、こうしたご不安をよくうかがいます。普段は天井の中に納まっていて動かないものですから、どんな仕組みで止まるのかを見る機会はほとんどありません。この記事では、当たったときに実際どう動くのか、そのしくみは何なのか、そしていちばん見落とされやすい蓄電池の期限について、順にお話しします。

すでに気になっている点がおありでしたら、お電話(072-710-5472)、もしくは💬 LINEで無料相談から、お気軽にご連絡ください。現地調査・お見積もりは無料です。

目次

防火シャッターが人に当たると、実際にはどう動くのか

火事のときの防火シャッターは、普段お使いの電動シャッターとは動き方が違います。多くの防火シャッターは煙感知器・熱感知器と連動していて、誰も操作をしていなくても自動で降りはじめます。途中で人が押しボタンを押して止められるものでもありません。その降りてくる途中で人や物に当たったときに働くのが、危害防止装置です。「避難時停止装置」と呼ばれることもあります。

当たると、いったん少し上がってから止まります

装置が働いたときの動きは、当たった位置でピタリと固まるというより、いったんわずかに上がってから停止するという形になります。現場では「タッチアップ」と呼びます。押さえつけたまま止まるのではなく、少しだけ逃がしてから止まる。挟まれた側にかかる力を抜くための動きです。

そして、約10秒後にまた降りはじめます

ここが、いちばん誤解されやすいところです。危害防止装置が働いて止まったあと、防火シャッターはそのまま止まりっぱなしにはなりません。一般に約10秒ほどで、再び降りはじめる動きになっています。

ですので、「当たれば止まるから、下に物を置いていても大丈夫」ということにはなりません。止まっている間に、その場から離れていただく。避難の途中で当たってしまった方が体勢を立て直すための猶予、とお考えいただくのが正確です。

なぜ、止まったままにしないのか

防火シャッターは、火と煙をそこで仕切るためのものです。閉じ切らないかぎり、その先へ煙が流れていってしまいます。避難する人を守るために止まる働きと、建物全体を守るために閉じ切る役割。この相反する2つを両立させた結果が、「いったん止まって、また降りる」という動きなのです。

防火シャッターが降りてくる真下の床は、荷物置き場にしてよい場所ではありません。当たれば一度は止まりますが、置いたままにしておけば、そのあと降りてくるからです。

止まるしくみは「座板スイッチ」と「連動中継器」でできています

では、シャッターは何をもって「当たった」と判断しているのでしょうか。ここは意外と単純で、機械が周囲を見張っているわけではありません。

一番下の板の下面に、スイッチが入っています

シャッターの一番下、床に接する板を「座板」と呼びます。防火シャッターの座板は多くの場合、上下2枚の構造になっていて、その下面に人や物が当たると入るスイッチ(座板スイッチ)が仕込まれています。押し込まれた分だけ座板がわずかに動き、スイッチが入る。それだけの、素朴で確実なしくみです。

その信号が、電線を通って「連動中継器」へ伝わります

座板スイッチが入っただけでは、シャッターは止まりません。座板から電線を伝って、危害防止用の連動中継器という箱へ信号が送られます。この中継器が「いま座板に何か当たった」と受け取り、シャッターを止める。この流れが成立して、はじめて危害防止装置は働きます。

つまり、止まらなくなる原因は座板スイッチだけではありません。座板から中継器までの配線、中継器の中の状態、そのどこか一箇所でも途切れていれば、当たっても止まらないということです。

電動シャッターでも、手動シャッターでも、考え方は同じです

「うちのは普段、手で開け閉めしているシャッターだから、そんな電気の装置は付いていない」とお考えの方は少なくありません。しかし、これは思い込みであることが多いのです。

普段はモーターで動かす電動タイプでも、人が手で開け閉めする手動タイプでも、火災時に自動で降りる防火シャッターであれば、座板スイッチと連動中継器を使う考え方は共通です。装置の資料にも、電動用と手動用の両方の系統図が並んで載っています。違うのは中継器の種類や配線の組み方であって、「座板が当たる→信号が中継器へ届く→止まる」という筋道は変わりません。

いちばんの落とし穴は、装置の中の蓄電池です

ここからが、この記事でいちばんお伝えしたい部分です。危害防止装置は電気で働いており、その電気をどこから取っているかに、大きな落とし穴があります。

停電しても働けるように、蓄電池を内蔵しています

火災のときは、建物の電源が落ちていることがあります。もし危害防止装置が建物の電気だけで動いていたら、いちばん必要な場面で働かないことになってしまいます。

そこで、連動中継器の中には蓄電池(バッテリー)が入っています。普段は建物の電気で充電しておき、電源が落ちても、その電池で危害防止装置が働けるようにしてあるわけです。

電池がなければ、危害防止は働きません

「電池はあくまで予備でしょう」と思われるかもしれませんが、そうではありません。装置の取扱いを定めた資料には、電源を切り、蓄電池のつなぎを外した状態で連動の試験を行ってはいけない、その状態では危害防止が効かないため、という注意が明記されています。

これは裏を返せば、電池が空になっていれば、防火シャッターは人に当たっても止まらないということです。シャッター自体は火災時に自重で降りてくる作りですから、シャッターは降りるのに、止める側だけが働かない。これがいちばん怖い状態です。

🔴 交換の目安は「5年」か「10年」。装置の世代で倍違います

では、電池はいつ替えればよいのか。ここがいちばん間違えやすいところです。交換の目安は、以前のものが5年、比較的新しいものが10年。ある時期に改良されて、周期が倍に延びました。改良は2022年ごろですので、それより前に取り付けられた防火シャッターは、5年で交換する前提のものとお考えください。

そして年月を書いたシールを貼る運用が始まったのも、この改良のときからです。比較的新しいものには交換時期が書いてありますが、それより前のものには、そもそもシールがありません。「何も貼っていないから、まだ大丈夫」ではなく、「貼っていないなら、5年の世代かもしれない」と考えていただくほうが安全です。

シールが貼られていれば、現物を見るだけで「いつ替えるべきか」が分かります。建物の書類が残っていなくても、担当者が代替わりしていても、装置そのものが答えを持っている。点検のご相談をいただいたとき、私がまず探すもののひとつです。

  • その防火シャッターは、建物が建ってから一度も装置を触っていない状態ではありませんか。
  • 2022年より前に付いたものではありませんか。もしそうなら、5年の世代である可能性があります。テナントビルなら、前のオーナー様の時代のままということもあります。
  • シールに書かれた年月を、これまでに確認されたことはありますか。

ひとつでも「分からない」があれば、それは点検で確かめる価値のあるところです。

電池の状態は、その場で確かめられます

この蓄電池はその場で状態を試験できるようになっています。装置側に試験のしくみが組み込まれていて、決められた手順で操作すると表示灯が点滅し、そのあと点灯すれば問題なし、点滅が続くようであれば容量不足の疑いあり、という見方をします。容量不足の場合は、十分に充電したうえでもう一度試験し、それでも点滅が続くようなら交換、という判断になります。

大事なのは、「たぶん大丈夫」で済ませなくてよいということです。これまでに一度も試験してもらったことがないという建物は、それだけで点検をご検討いただく理由になります。

なお、この操作はご自身では行わないでください。操作の順序を誤ると、装置が働いたままの状態になったり、シャッターが降りてしまったりすることがあります。試験は、点検にうかがった者にお任せください。

装置の状態を知る手がかりと、電池が早く傷むケース

表示ランプが、いまの状態を教えてくれます

連動中継器や、壁に付いている操作装置には表示ランプが備わっています。何を示すかは装置によって違いますが、一般に次のようなことが読み取れます。

  • 座板スイッチが入っている状態かどうか(=いま何かが当たっている、あるいは当たったままになっている)
  • 蓄電池の容量が不足していないか
  • 装置に異常が出ていないか
  • 電源がきちんと入っているか

ですので、「壁の装置のランプが、いつもと違う色で点いている・点滅している」というのは、それだけで十分な相談のきっかけになります。ご自身で装置を開けたり操作したりする必要はありません。いつから、どのランプが、点いているのか点滅しているのか。この3つを控えておいていただけると、原因を絞り込む材料になります。

長く電源が入っていない状態が続くと、電池の寿命が縮みます

もうひとつ、現場で実際に起こることをお伝えしておきます。長期間にわたって装置に電源が供給されない状態が続くと、過放電によって蓄電池の寿命が短くなるおそれがある、というものです。

これは他人事ではありません。空きテナントになっていた期間がある、改装工事で長くブレーカーを落としていた、倉庫として使わず電気を止めていた。こうした建物では、年数を待たずに電池が弱っている可能性があります。

電気を使わない機械式のタイプもありますが、主流ではありません

ここまで電気で働く装置の話をしてきましたが、危害防止装置には、機械的な仕組みだけで止めるタイプも存在します。主に工場や倉庫で使われる重量シャッター向けで、座板が当たった動きをワイヤーで伝えて止める、という考え方のものです。

ただし、こちらは数のうえでは少数派です。店舗・事務所・テナントビルの防火シャッターでは、座板スイッチと連動中継器を使うほうが圧倒的に多いというのが実感です。

そして、いちばん申し上げたいのはここです。ご自身の建物のものがどちらのタイプなのかは、現物を見ないと分かりません。「うちのは電池が要らないタイプだと聞いた気がする」という記憶を根拠に、確認を先送りしないでください。機械式にはワイヤーの張りや傷みという見るべき点があります。どちらであっても、放っておいてよい装置ではないのです。

防火シャッターには、法律で定められた検査があります

ここまで読まれて「では、誰がどうやって確かめるのか」と思われたかもしれません。防火シャッターのような防火設備については、一般に建築基準法第12条にもとづく定期検査・報告の制度があります。対象となる建物の用途や規模、報告の頻度は、建物の条件や所在する自治体の定めによって変わります。

この検査では、シャッターが閉じ切るかだけでなく、危害防止装置が正しく働くかどうかも確認の対象になります。座板に当てて止まるか、そのあときちんと降り切るか。まさに、この記事でお話ししてきた動きです。ご自身の建物が対象になるか分からない場合も、用途と規模をお聞かせいただければ一般的な考え方をご案内できます。

ご自身で確認できること、触らないでいただきたいこと

防火設備は、扱いを誤ると人が怪我をする設備です。ご自身でできることと、手を出していただきたくないことを、はっきり分けてお伝えします。

ご自身でしていただいてよいのは、この3つまでです

  1. 防火シャッターが降りてくる真下に、物を置かない。天井を見上げると、シャッターの納まっている細長い箱や溝があります。その真下の床に、棚・段ボール・什器などを置かないでください。当たれば一度は止まりますが、そのあと降りてきます。
  2. 蓄電池交換シールの年月を見る。装置のそばに、交換の目安の年月を書いたシールが貼られていることがあります。開けたり外したりせず、見えている文字を読むだけにとどめてください。
  3. 気づいたことを控えておく。ランプの色や点滅、いつもと違う音、シャッターが少し下がってきているといったことを、日付とあわせてメモしておいてください。原因を絞り込むうえで役に立ちます。

絶対に触らないでいただきたいところ

  • 壁に付いている操作装置のスイッチやレバー。防火シャッターを降ろすためのものが含まれており、操作すると重量のあるシャッターが降りてきます。人が下敷きになる危険があります。
  • 連動中継器の箱を開ける行為。中は電気の配線と蓄電池です。資格のない方が手を入れる場所ではありません。
  • 「効くかどうか試しに降ろしてみる」という確認。これがいちばん危険です。装置が働かなかった場合に、止める手立てがありません。
  • 降りている途中・降りたままの防火シャッターの下をくぐる、下に入って押し上げるといった動作。
  • 座板や装置に潤滑剤を吹く、テープで押さえるといった自己流の手当て。かえって働かなくなることがあります。

防火シャッターが降りたまま戻らない、途中で止まるといった症状が出ている場合も、無理に動かさず、その状態のままご相談ください。

「これは自分では難しそう」と感じられたら、無理をせずご相談ください。
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現地調査・お見積もりは無料です。業界歴17年の代表が直接お伺いします。

気になる修理費用について

修理費用は、原因や部品の状態、シャッターの大きさによって現場ごとに変わります。そのため、まずは無料の現地調査で状態を確認し、概算をお伝えしてから作業に入ります。実際にどのような作業を行っているかは、施工事例のページで内容をご覧いただけます。

実際の施工事例はこちら:施工事例一覧((株)若松シャッター)

会社のことをきちんと確かめてから相談したいという方は、対応エリア・実績・会社情報をまとめた(株)若松シャッター 公式トップもご覧ください。どんな人間が現場に伺うのか、安心して判断していただけます。

よくあるご質問

Q1.防火シャッターは、人に当たれば必ず止まりますか?

  • 危害防止装置が正常に働いていれば、座板が当たった時点でいったん少し上がって停止します。
  • ただし、装置は電気で働いており、内蔵の蓄電池が空だと働かないことがあります。
  • 「付いているから必ず止まる」ではなく、「働ける状態かどうか」を確かめることが大切です。

Q2.止まったあと、シャッターはそのままですか?

  • いいえ。一般に約10秒ほどで、再び降りはじめます。
  • 火と煙を仕切るためには、最後まで閉じ切る必要があるからです。
  • 止まっている間にその場を離れていただくための時間、とお考えください。

Q3.蓄電池はどのくらいで交換するものですか?(5年か10年かで変わります)

  • 以前のものは5年、比較的新しいものは10年が交換の目安です。新しいものには、取り付け時に年月を書いたシールが貼られています。
  • 空きテナントや改装工事などで長く電源が入っていない期間があると、過放電で寿命が縮むことがあります。
  • 年数だけで判断せず、試験で状態を確かめるのが確実です。

Q4.手動のシャッターにも、この装置は付いていますか?

  • 普段は手で開け閉めするタイプでも、火災時に自動で降りる防火シャッターであれば、同じ考え方の装置が使われています。
  • 座板スイッチの信号を連動中継器が受けて止める、という筋道は電動と共通です。
  • 「手動だから電気の装置はない」とは限りませんので、現物を見て確かめるのが確実です。

Q5.効くかどうか、自分で試してみてもよいですか?

  • おやめください。防火シャッターは重量があり、降ろす操作そのものに危険が伴います。
  • 装置が働かなかった場合、途中で止める手立てがありません。
  • ご自身でできるのは、真下に物を置かない・シールの年月を見る・気づいたことを控えておく、この3つまでです。

まとめ

防火シャッターは、閉まる途中で人や物に当たると、いったん少し上がってから止まります。そして約10秒後には、また降りはじめます。火と煙を仕切る役目がある以上、止まりっぱなしにはならないのです。この動きを支えているのは、座板の下面に仕込まれたスイッチと、その信号を受け取る連動中継器で、電動でも手動でも考え方は同じです。そして中継器の中には停電に備えた蓄電池が入っており、この電池が空になっていれば、当たっても止まりません。交換の目安は、以前のものが5年、比較的新しいものが10年。新しいものには年月を書いたシールが貼られています。長く電源が入っていない期間があった建物では、年数を待たずに弱っている場合もあります。「取り付けから何年経っているか」「5年の世代か、10年の世代か」「これまでに試験してもらったことがあるか」。この2つに心当たりがあれば、点検をご検討いただくきっかけです。ご自身で装置を触る必要はありません。どんな現場も、代表が直接見ます。兵庫・大阪エリアの防火シャッターのことなら(株)若松シャッターへ、まずはお気軽にご相談ください。

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株式会社若松シャッター 代表取締役 若松翼(代表イラスト)

この記事の監修|株式会社若松シャッター 代表取締役 若松 翼

18歳でシャッター業界へ、20歳で独立(2011年創業)。原点は、下請け時代に見た「修理をどこに頼めばいいか分からず、壊れたシャッターを使い続ける人たち」。信条は「お客様の問題が解決すれば、それが本望です」。業界歴17年、全現場に代表自らが直接対応。

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