こんにちは!兵庫・大阪全域でシャッター修理・交換を行っている『(株)若松シャッター』代表の若松です。今回は「防火・防煙シャッターが降りたまま戻らない」「途中で止まったまま動かない」というお悩みについて、17年の現場経験から分かりやすく解説します。
結論から言うと、降りたまま戻らないときに現場で多いのは、①避難のために止まる装置が働いた状態のままになっている②装置を元に戻す作業がまだ済んでいない③ワイヤの張りや取り回しに不具合がある、の3つです。先に大事なことをお伝えします。防火・防煙シャッターは、火災のときに人と建物を守るための設備です。普段のシャッターと同じ感覚で上げようとしたり、装置のレバーを触ったりしてはいけません。ご自身でできるのは、下に何か挟まっていないかを目で見て確かめるところまでです。
「朝出社したら、廊下のシャッターが下りたままだった」「点検の業者さんが帰ったあとから元に戻らない」「途中まで下りて止まり、上がりも下がりもしない」。こうしたご相談を、店舗・事務所・マンションを管理される方から多くいただきます。この記事では、なぜ止まるのか、なぜ戻らないのかを仕組みから順にご説明します。
今まさに下りたままでお困りでしたら、お電話(072-710-5472)、もしくは💬 LINEで無料相談から、お気軽にご連絡ください。現地調査・お見積もりは無料です。
「戻らない」は、どう下りたかで話がまったく変わります
同じ「戻らない」でも、どういう経緯で下りたのかによって見るところが変わります。お電話をいただいたときも、まずここをお聞きしています。建物の状態がどれに近いか、思い出してみてください。
感知器と連動して、床まで下りきっている
多くの防火シャッターは、天井などに付いた煙感知器・熱感知器と連動しています。感知器が働くと信号が送られ、シャッターが自動で降りる仕組みです。この場合、床まで下りきっていることがほとんどです。知っておいていただきたいのは、こうして下りたシャッターは押しボタンを押しても上がらないということです。一度働いた装置を元に戻す作業が済んでいないと、開閉の操作そのものを受け付けません。誤作動でも、実際の火災でも同じです。
途中の高さで止まったまま動かない
床まで下りきらず、中途半端な高さで止まっているときは、避難のために止まる装置が働いている可能性が高くなります。この装置は、一番下の板(座板)に人や物が当たったことを感じ取り、その場でシャッターを止めるためのものです。事故を防ぐためのものですので、働くこと自体は正しい動きです。問題になるのは、当たったものを取り除いても状態が変わらない場合です。
点検や検査のあとから戻らなくなった
定期的な点検や消防の検査では、実際にシャッターや扉を動かして確認します。その直後から元に戻らなくなった、というご相談も少なくありません。この場合、装置が壊れているというより、戻すための操作が最後まで完了していないケースがよくあります。詳しくは後ほどご説明します。
当たると止まる仕組みを知ると、状態が判断しやすくなります
防火・防煙シャッターには、避難する人が下敷きにならないよう、当たったら止まる仕組みが備わっています。この流れを知っておくと、今どういう状態なのかが分かりやすくなります。
まず、シャッターの一番下にある座板が人や物に当たると、座板の中に組み込まれているスイッチが入ります。すると、座板とシャッター上部をつないでいるワイヤの巻取り装置がロックされ、ワイヤがそれ以上引き出されなくなります。シャッターは下りようとしているのにワイヤは伸びない。この引っ張りの力が上部のブレーキを働かせ、動きを止めます。電気ではなく機械の動きで止めているのが特徴で、ですから停電していても働きます。
止まったあと、数秒で再び降りてくるのは仕様です
ここがいちばん誤解されやすいところです。当たって止まったシャッターは、そのまま止まりっぱなしになるのではなく、数秒後にもう一度降下を始めます。故障ではなく、そういう作り方をしている装置です。避難のためにいったん止まって人が通り抜けられるようにしたうえで、防火・防煙という本来の役目を果たすため、あらためて閉じにいく。「止まったと思ったら、また下りてきた」は正常な動きだとお考えください。
電気で動くタイプは、少し戻ってから止まります
電気で開け閉めするタイプの場合、当たったことを感じ取ると、その場で止まったあと、ごくわずかに上へ戻ってから停止します。挟んだものを解放するための動きです。戻る量は小さいので、「少しだけ上がって止まった」という見え方になります。これも設計どおりで、異常ではありません。
直後にもう一度閉めると、また戻ることがあります
当たって止まった直後にあらためて閉める操作をすると、いったん止まって、もう一度わずかに戻る、ということが起こります。当たったという状態を数秒間そのまま保持する構造になっているためです。巻取り装置のロックがまだ解けていないので、同じ反応が繰り返されるわけで、異常ではありません。数秒ほど待ってから操作してください。ロックが解ける瞬間に小さな音がすることがあります。
ご自身で確認していただけるのは、ここまでです
防火設備ですので、できることは限られます。ただ、次の点を見ていただけると、ご連絡いただいたときに原因がかなり絞り込めます。工具は要りませんし、力をかける必要もありません。
- シャッターが下りてくる真下に、台車・段ボール・置き看板などが入り込んでいないか見てください。座板に何かが当たり続けていると、装置は働いた状態を保ちます。
- 一番下の板(座板)と床のあいだに、荷物やゴミが挟まっていないかを目で確かめます。手が届く範囲で取り除けるものは、取り除いてかまいません。
- 左右のガイドレール(溝)に、ひもや小石が入り込んでいないか見上げます。届かない位置のものは、無理をせずそのままに。
逆に、次のことはなさらないでください。
- 下りきったシャッターを手で持ち上げようとすること。装置が働いた状態では上がりませんし、力をかければ部材を傷めます。
- 押しボタンを何度も押し続けること。原因が残ったままでは改善しません。
- 途中で止まっているシャッターの下をくぐること。数秒後に再び降下する仕組みですので、たいへん危険です。
実際、下に物が入り込んでいただけ、というケースは珍しくありません。それでも状態が変わらないようでしたら、点検をご依頼いただくのが安全です。
戻らない・降りないときに多い原因は、ワイヤまわりです
座板から上部の装置まで、動きを伝えているのはワイヤです。当たったことを伝えるのも、ブレーキを働かせるのも、このワイヤを通した力のやりとりです。ですから、不具合の多くはワイヤまわりに集まります。外から見えない場所ですので、「そういうところが原因になるのか」という程度に読んでいただければ十分です。
張りが強すぎると、そもそも降りません
ワイヤを張りすぎていると、ブレーキを解く動きに対して抵抗が大きくなり、シャッターが降下しなくなります。「感知器は働いているはずなのに下りない」というときに、まず疑うところのひとつです。見た目には何も壊れていませんので、実際に動かして、どこで力が伝わらないのかを追うことになります。
緩すぎると、当たっても止まりません
逆に、ワイヤが緩んでいると、座板に人や物が当たっても、その動きが上まで伝わりません。つまり、止まってほしいときに止まらないということです。これは安全の面で、いちばん困る状態です。張りすぎても降りない、緩すぎても止まらない。ちょうどよい張りに調整されていて初めて、設計どおりに働きます。
折れている、束ねられていると働きません
ワイヤは、途中で折れがあると、そこが抵抗になって力が伝わりません。端の部分が折れている場合も同じです。また、他の配線と一緒に結束バンドやフックでまとめられていると、それだけで抵抗になります。天井裏の配線を整理したときに、良かれと思って束ねてしまい動かなくなった、という例もあります。このワイヤは他のものに縛らず、自由に動ける状態にしておく必要があります。
ワイヤに油を塗ってはいけません
動きが渋いと聞くと、潤滑剤を差したくなるかもしれません。しかし、この装置のワイヤと巻取り装置には、油分を塗ることが明確に禁止されています。塗装も同じです。油分が付くと本来の働きをしなくなるためで、良かれと思ってした手入れが、いざというときに装置を働かなくさせてしまいます。渋いと感じたときにすべきことは、油を差すことではなく点検です。
状態を知る手がかりは、ほかにもあります
表示ランプで、今どういう状態かが分かります
電気で制御しているタイプでは、制御している箱に表示ランプが付いており、状態によって光り方が変わります。物が当たっていることを示す表示、装置と制御側をつなぐ配線が切れていることを示す表示、電源まわりの異常を示す表示、といった具合です。同じ「戻らない」でも、ランプの出方を見れば、物が当たっているのか、配線が切れているのか、電気の側の問題なのかを切り分けられます。
既設のシャッターに後から装置を追加している建物では、座板を下から押し上げたときにランプが点くかどうかで、当たったことを感じ取れているかを確かめます。押しても点かないならワイヤが緩い、押していないのに点いたままなら張りすぎ、といった見当がつきます。
点検のあと戻らないのは、通電の時間が足りていないことがあります
感知器と連動して働いた装置を元に戻すときには、決められた時間、電気を流し続ける必要があります。ところが、シャッターや扉が閉じきったのを見て「もう終わった」と思い、その時点で操作をやめてしまうと元に戻りません。閉じきった直後では、まだ復帰していないのです。あらためて通電させ直せば戻りますので、装置が壊れているわけではないことがほとんどです。検査の直後に「戻らなくなった」というご相談の多くは、この形です。
横に扉が付いている場合、扉が閉まりきるまでシャッターは降りません
シャッターの横に、人が通り抜けられる扉が組み合わされているタイプがあります。この場合、火災時の動きには順番があります。操作をすると扉の固定が解かれて扉が閉まり始め、扉が完全に閉まったことが確認されてから、数秒おいてシャッターが降下します。逆に言えば、扉が閉まりきっていない状態では、閉める操作をしてもシャッターは降りません。「扉が半開きで、シャッターがまったく反応しない」という場合は、扉側を見る必要があります。
元に戻す作業と、触らないでいただきたい場所
一度働いた装置を元の状態に戻す作業は、決められた装置のレバーを引いて行うもので、場所も順番も決まっています。どこか適当なところを触れば戻る、という性質のものではありません。戻したあとに、きちんと止まるか、きちんと閉じるかまで確認して、はじめて終わりです。
防火設備ですので、ここを間違えると危険が伴います。装置まわりのねじを緩めると、ブレーキを解く側が動き、シャッターが不意に降下することがあります。重量のあるシャッターが人のいる場所に落ちれば、大きな事故です。次の場所は、ご自身では絶対に触らないでください。
- シャッター上部の装置まわりのレバー・ねじ。位置がわずかにずれるだけで、降りない・止まらないという不具合につながります。
- 座板の中のスイッチと、そこから伸びているワイヤ。張り具合が変わると、当たっても止まらない状態になります。
- 制御している箱の中の配線や設定。電源に触れる作業ですので、資格のない方が手を入れる場所ではありません。
- 途中で止まっているシャッターの下に入って、押し上げたり引き下げたりする動作。数秒後に再び降下しますので、絶対に避けてください。
- 横に付いている扉のロックや金物。扉が閉まりきらなくなると、シャッターも降りなくなります。
「下に物が挟まっていないかを、目で見て確認する」。ご自身でしていただけるのは、ここまでです。そこから先は、どこがどうなっているのかを切り分けたうえで直す作業になります。
防火設備には、定期的な検査が定められています
一般に、防火シャッターや防火扉などの防火設備は、建築基準法第12条にもとづく定期検査・報告の対象になることがあります。どの建物が対象になるかは、建物の用途・規模・階数などによって決まりますので、この記事だけで「あなたの建物は該当します」と申し上げることはできません。所有者・管理者の方は、お手元の書類や所管の窓口でご確認いただくのが確実です。
「これは自分では難しそう」と感じられたら、無理をせずご相談ください。
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気になる修理費用について
修理費用は、原因や部品の状態、シャッターの大きさによって現場ごとに変わります。そのため、まずは無料の現地調査で状態を確認し、概算をお伝えしてから作業に入ります。実際にどのような作業を行っているかは、施工事例のページでご覧いただけます。
実際の施工事例はこちら:施工事例一覧((株)若松シャッター)
会社のことをきちんと確かめてから相談したいという方は、対応エリア・実績・会社情報をまとめた(株)若松シャッター 公式トップもご覧ください。どんな人間が現場に伺うのか、安心して判断していただけます。
よくあるご質問
Q1.下りたままの防火シャッターを、自分で上げてもいいですか?
- 上げないでください。装置が働いた状態では、押しボタンを押しても上がらない造りになっています。
- 力ずくで持ち上げると、部材を傷めるだけでなく、手を離したときに落ちてくる危険があります。
- ご自身でできるのは、下に物が挟まっていないかを目で見て確認するところまでです。
Q2.止まったあと、また下りてきました。故障ですか?
- 故障ではありません。当たって止まったあと、数秒おいてもう一度降下するのは、この装置の仕様です。
- 電気で動くタイプでは、止まったあとにごくわずかに上へ戻ってから停止します。これも正常です。
- 止まった直後にもう一度閉める操作をすると、同じ反応が繰り返されます。数秒待ってから操作してください。
Q3.点検が終わったあとから戻らなくなりました。壊れたのでしょうか?
- 壊れているとは限りません。元に戻すための通電が、途中で終わってしまっていることがあります。
- 閉じきった直後にやめてしまうと復帰しません。あらためてきちんと操作し直すと戻ることがあります。
- 手順が決まっている作業ですので、点検をされた業者か当社へご相談ください。
Q4.動きが渋いので、潤滑剤を差してもいいですか?
- 差さないでください。この装置のワイヤと巻取り装置には、油分を塗ることが禁止されています。
- 油分が付くと、当たっても止まらない、降りないといった不具合につながります。
- 渋さを感じた時点で、点検をご依頼いただくのが確実です。
Q5.横の扉が半開きで、シャッターがまったく降りません。
- 扉と組み合わされたタイプでは、扉が完全に閉まってからシャッターが降下します。
- 扉が閉まりきっていないと、シャッター側は反応しません。まず扉の側を確認します。
- 扉の金物やロックはご自身で調整できません。状態をお伝えいただければ現地で確認いたします。
まとめ
防火・防煙シャッターが降りたまま戻らない、途中で止まったまま動かないというとき、ご自身でしていただけるのは、下に物が挟まっていないかを目で見て確認するところまでです。感知器と連動して下りたシャッターは、押しボタンを押しても上がりません。一度働いた装置を元に戻す作業が済んでいないと、操作そのものを受け付けない造りだからです。また、当たって止まったあと数秒で再び降りてくるのも、直後にもう一度閉めるとまた少し戻るのも、故障ではなく設計どおりの動きです。それでも状態が変わらない場合は、ワイヤの張りや取り回し、扉との連動、通電のさせ方を順に切り分けていくことになります。いずれもご自身で触れる場所ではありませんので、無理をなさらずご相談ください。兵庫・大阪エリアのシャッターのことなら(株)若松シャッターへ。どんな現場も、代表が直接見ます。
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