こんにちは!兵庫・大阪全域でシャッター修理・交換を行っている『(株)若松シャッター』代表の若松です。今回は「シャッターが急に落ちるのを防ぐ落下防止装置(急降下停止装置)」について、17年の現場経験から分かりやすく解説します。
結論から言うと、シャッターが急に落ちてくるのを防ぐのが「落下防止装置(急降下停止装置)」です。電動の巻取りシャッターはチェーンが切れたときに「つめ」が、ガレージ(オーバースライダー)扉はワイヤーが切れたときに「刃」が働いて、落下を途中で止めます。今あるシャッターに後付けできる場合もあります。ただしバネや巻取り軸まわりの確認は危険なので、ご自身で触らず、まずは点検をご相談ください。
「シャッターって、いきなり落ちてくることはあるの?」——現場でよくいただくご質問です。ふだんは静かに上下しているシャッターですが、重い金属の板を高い位置で支えている以上、支える部品が壊れれば落下のリスクはゼロではありません。この記事では、その「もしも」に備える落下防止装置の仕組みと、後付けの可否、そして日ごろ気をつけたいサインまでをまとめます。
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そもそもシャッターは何で「重さ」を支えているのか
落下防止の話をする前に、まず「シャッターがどうやって重さを支えているか」を知っておくと、装置の役割がすっきり分かります。タイプによって支える仕組みが違います。
手動シャッターは左右一対のバネで支えている
住宅のガレージなどで多い手動シャッターは、巻取り軸(シャフト)の中に左右一対の強力なバネ(スプリング)が入っていて、重いスラット(シャッターの板)の重さをバネの力で相殺しています。だから、あの重い板を手で軽々と上げ下げできるわけです。逆に言えば、このバネが片側だけ切れると、その側だけ持ち上げる力が一気になくなり、下ろしたときに斜めになったり、動きが重くなったりします。
ただし、この記事でご説明する落下防止装置が付くのは、こちらのタイプではありません。バネで重さを支えている構造では、装置が働く前提となる「支えが一気に失われる」壊れ方をしないためです。バネが切れたときに出るのは、落下ではなく「斜めになる」「重くなる」という症状です。
電動シャッターはモーターやチェーンで巻き上げている
電動シャッターは、開閉機(モーター)の力で巻取り軸を回して上げ下げします。電動にも、バネを併用するタイプと、モーターの力だけで動かすタイプがあり、すべての電動シャッターにバネが入っているわけではありません。
落下防止装置が関係してくるのは、このうち「モーターの力だけで動かすタイプ」です。工場・倉庫・店舗の間口に付く中量・重量クラスのシャッターがこれにあたり、バネで重さを相殺せず、開閉機と巻取り軸をチェーンでつないで巻き上げています。電源を切って手動で下ろすと、そのまま自重で降りてくる構造です。だからこそ、そのチェーンが切れたときに備える装置が用意されています。
支える部品が壊れると、最悪シャッターは落ちる
チェーンやワイヤーといった「巻き上げる/吊る」部品は、経年でいたみます。多くの場合はいきなり全部が壊れるわけではなく、その前に音や動きの異変というサインが出ます。ただ、これらが完全に破断すると、バネの助けがないぶん、シャッターやパネルが自重でそのまま落ちてくる恐れがあります。この「もしも」に備えるのが、次にご説明する落下防止装置です。
落下防止装置(急降下停止装置)とはどんな仕組みか
落下防止装置は、シャッターやガレージ扉が「急に落ちようとした瞬間」に、機械的に引っかけて止めるための安全装置です。ふだんの開け閉めには関与せず、いざというときだけ働きます。支える部品の種類によって、止め方が変わります。
チェーンが切れたとき——つめが噛み込んで止める
チェーンで巻き上げるタイプの電動シャッターでは、そのチェーンが切れると巻取り軸が急に回り出し、シャッターが落下する恐れがあります。落下防止装置は、チェーンの破断を感じ取ると「つめ」が歯車(スプロケット)に噛み込み、軸の回転を止めてシャッターの落下を防ぐ仕組みになっています。
ワイヤーが切れたとき——刃がレールをつかんで止める
ガレージでよく使われるオーバースライダー(天井に収納するパネル式の扉)は、パネルをワイヤーで吊って上げ下げしています。このワイヤーが切れると、パネルが落ちてくる恐れがあります。ワイヤー式の落下防止装置は、ワイヤーが切れて張力が抜けた瞬間に、バネで押し出された「刃」がガイドレールに食い込み、パネルをその場でつかんで止めます。
あくまで「最後の砦」。ふだんの点検を置き換えるものではない
大切なのは、落下防止装置は「万一のときに被害を最小限にするための最後の砦」だということです。装置が付いているからといって、バネやチェーン、ワイヤーの劣化を放置してよいわけではありません。装置が働くような事態は、そもそも起こさないのが一番です。日ごろの点検と、装置の備え。この両輪で考えるのが安全です。
落下防止装置は後付けできるのか
「新しく買い替えないと付けられないの?」とよく聞かれますが、既存のシャッターにも後付けできる場合があります。ただし、どんなシャッターにでも付くわけではありません。
取り付けられるかは「巻取り軸まわりのタイプ」で決まる
チェーン式の電動シャッター向けの後付け装置は、巻取り軸の軸受け(シャフトを支える部分)のタイプに合わせて選ぶ必要があります。軸受けの形や開閉機の仕様に装置が適合していないと、うまく働かなかったり、そもそも取り付けられなかったりします。ここは現物を見ないと判断できない部分で、代表が現地で確認してからのご案内になります。
ガレージ(オーバースライダー)にはワイヤー式の装置がある
ガレージのオーバースライダー扉には、前述のワイヤー式の落下防止装置があります。こちらも、扉の納まり(取り付け方)やパネルの種類によって適合する装置が変わります。装置を足すとパネルの下側が少し重くなるため、バランスの調整もあわせて必要になることがあります。
「うちのシャッターに付く?」は現地確認がいちばん確実
後付けできるかどうかは、シャッターの駆動方式・軸受けのタイプ・設置環境で変わります。カタログの型番だけで判断できるものではないので、「うちのは付けられる?」と気になったら、現地で一度見せていただくのが確実です。付けられない場合や、本体ごと更新したほうが安心なケースも、正直にお伝えします。
落下防止装置がないシャッターは危険なのか
ここまで読んで「うちのシャッターには落下防止装置が付いていない気がする。危ないの?」と不安になった方もいるかもしれません。落ち着いてお読みください。
「装置がない=すぐ落ちる」ではありません
落下防止装置が付いていないシャッターは世の中にたくさんありますが、それがすぐに落ちてくるわけではありません。ふだん重さを支えているバネやチェーン、ワイヤーが正常に働いていれば、落下は起きません。装置はあくまで「万一その支えが壊れたとき」に備えるものです。過度に怖がる必要はありませんが、支える部品の劣化を放置しないことは大切です。
大きく重いシャッターほど、備える価値がある
とはいえ、倉庫や工場、店舗の大きくて重いシャッターや、車庫のガレージ扉のように、万一落ちたときの被害が大きくなりやすいものは、落下防止の備えを検討する価値があります。人や車が下を通る場所であればなおさらです。ご自宅・お店のシャッターがどのタイプで、どんな備えが向いているかは、現地で状況を見てご提案します。
「急に落ちるかも」のサインと、ご自身でできる確認
落下は、ある日突然というより、前ぶれのサインが出ていることが多いものです。次のような症状に気づいたら、早めの点検をおすすめします。
こんな症状が出ていたら早めに点検を
- 開け閉めのときに「ガチャン」「バキッ」など、今までと違う金属音がする(チェーンまわりのサインのことがあります)
- 動き出しや停止のときに、以前より大きくガタつく
- 途中で引っかかる・動きがぎこちない
- 点検のときにチェーンの伸びやサビを指摘されたことがある
なお、「下ろすと斜めになる」「手を離すとストンと落ちる」は、バネで支えている手動シャッター側の症状で、落下防止装置とは別の話です。こちらはシャッターが勢いよく閉まる・落ちてくる原因3つでご説明しています。
ご自身で確認してよいこと
ご自身で見ていただく範囲は、「見て・聞いて分かること」までにとどめてください。左右で下がり方が違わないか、いつもと違う音がしないか、レールの下にゴミや障害物がないか。ここまでは安全に確認できます。少しでも異変を感じたら、その日は無理に使わず、点検をご依頼ください。
絶対に自分で触ってはいけない場所
シャッター上部の巻取り軸・バネ・開閉機まわりは、ご自身では触らないでください。理由は大きく2つあります。1つは「高い位置」の問題で、この部分はシャッターの上部にあり、脚立を使った不安定な姿勢での作業になるため、使う方が脚立から転落する危険があります。もう1つは「強い張力」の問題で、バネや巻取り軸には強い力がためこまれており、金具をゆるめたり部品を動かしたりして不用意にいじると、その力が一気に解放されてシャッターが急に落ちる危険があります。この2つが重なる場所なので、点検・調整・修理はプロにお任せください。
「これは自分では難しそう」と感じられたら、無理をせずご相談ください。
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気になる修理・点検の費用について
落下防止装置の後付けや、バネ・チェーン・ワイヤーまわりの点検・修理の費用は、シャッターのタイプ・大きさ・傷み具合・設置環境によって変わるため、一律の金額をお出しできません。だからこそ(株)若松シャッターでは、代表が現地で状態を確認し、その場で原因と概算費用を包み隠さずお伝えしています。現地調査・お見積もりは完全無料です。
実際にどんな工事をいくらで行ったのかは、施工事例で公開しています。ご請求額まで載せているので、費用の目安をつかんでいただけます。実際の施工事例はこちら:施工事例一覧((株)若松シャッター)
会社のことをきちんと確かめてから相談したいという方は、対応エリア・実績・会社情報をまとめた(株)若松シャッター 公式トップもご覧ください。どんな人間が現場に伺うのか、安心して判断していただけます。
よくあるご質問
Q1. シャッターが自然に落ちてくることは本当にありますか?
巻き上げているチェーンや、吊っているワイヤーが破断すると、支えを失って落下する恐れはあります。中量・重量クラスのシャッターはバネで重さを相殺していないため、切れた瞬間に自重で降りてしまいます。ただし、いきなり全部が壊れることは多くなく、その前に異音やガタつきといったサインが出るのが一般的です。サインに早めに気づき、点検することが何よりの予防になります。
Q2. 落下防止装置が付いていれば、点検はしなくても大丈夫ですか?
いいえ。落下防止装置はあくまで万一のときの「最後の砦」で、日ごろの点検の代わりにはなりません。装置が働くような事態を起こさないことが第一です。装置の備えと定期的な点検の両方で、安全を保つのが理想です。
Q3. 古いシャッターにも後から取り付けられますか?
後付けできる場合があります。ただし、巻取り軸の軸受けのタイプや開閉機の仕様、扉の納まりに装置が適合している必要があり、現物を見ないと判断できません。「うちのは付けられる?」と気になったら、まずは現地確認をご依頼ください。付けられない場合や、本体更新のほうが安心なケースも正直にお伝えします。
まとめ
シャッターは重い板を高い位置で支えているぶん、支える部品が壊れれば落下のリスクがあります。落下防止装置(急降下停止装置)は、チェーンやワイヤーが切れた瞬間に、つめや刃が働いて落下を止める「最後の砦」です。既存のシャッターにも後付けできる場合がありますが、適合の判断は現物確認が必要です。そして装置があっても、日ごろの点検と早めのサイン発見がいちばんの安全対策になります。気になる音や動きの変化があれば、無理に使わず、まずはご相談ください。
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